妊娠高血圧症候群の怖い症状とは?原因と予防

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妊娠すると必ずと言っていいほど病院で注意を受ける、妊娠時特有の病気があります。それが妊娠高血圧症候群と言われている病気です。

妊娠高血圧症候群とは通常の高血圧とは違い、どんな症状で、何が原因でなるのか、そしてならない為にどうしたら良いか、厚生労働省や日本妊娠高血圧学会の予防法をまとめてみました。

もくじ

・1 妊娠高血圧症候群の怖い症状とは?
 1-1 妊娠高血圧症候群ってなに?
 1-2 妊娠高血圧症候群ってどんな症状?
・2 妊娠高血圧症候群になぜなるの?原因とは?
・3 妊娠高血圧症候群にならない為の予防法
・4 まとめ

1 妊娠高血圧症候群の怖い症状とは?

1-1 妊娠高血圧症候群ってなに?

そもそも妊娠高血圧症候群とは一体なのか。以前は妊娠中毒症と呼ばれていました。しかし高血圧がお母さんや赤ちゃんに与える影響が大きく、関係も多い事から、2004年から「妊娠高血圧症候群」と病名を変え、今現在広くこの名前が知れ渡っています。

症候群と言われるだけあり、複数の症状があり、妊娠高血圧症候群の中には妊娠高血圧、妊娠高血圧腎症、子癇(しかん)、加重型妊娠高血圧腎症などがあります。

なのでたまに、妊娠中毒症と妊娠高血圧症候群が違う病気だと思っている方が居ますが、呼び方が変わっただけで、注意することや症状などはほぼ同じなので間違えないようにしましょう。

ただ妊娠高血圧症候群と妊娠中毒症では定義が違います。日本産婦人科学会では「妊娠20週以降で分娩後12週後まで高血圧がみられる場合、または高血圧に蛋白尿がみられる場合」とされており、この2パターンのどちらかが該当すると、妊娠高血圧症候群と診断されます。

1-2 妊娠高血圧症候群ってどんな症状?

妊娠高血圧症候群の症状ですが、軽症の場合は自覚症状がないのがこの病気の厄介なところです。軽症の内はむくみなどの症状が見受けられますが、むくみに関しては多くの妊婦さんが経験しているので、不思議なことではありません。

ただ重症の場合には子癇(しかん)という、痙攣(けいれん)発作が起き、母子共に危険な状態になってしまう恐れがあります。

その他にも、頭痛嘔吐や耳鳴り、身体が火照ったり、胎盤がはがれてしまったり、赤ちゃんの発育不全と言った、胎盤や赤ちゃんにも影響を及ぼす合併症もあります。

お母さんにも赤ちゃんにも、母子共々大きな影響が出てしまうのが妊娠高血圧症候群なのです。

私の場合、むくみはあったものの、幸いにも妊娠高血圧症候群にはなりませんでした。もちろん産婦人科通院の際は、注意を受けましたし、怖いので注意して生活をしていました。

2 妊娠高血圧症候群になぜなるの?原因とは?

医療研究が進んできた現代でも、妊娠高血圧症候群の原因はまだはっきりとわかっていません。いくつかの有力な説はありますが、未だ解明はされていません。そして原因が分かっていないので予防法も確立できてないのが、妊娠高血圧症候群の怖いところです。

高血圧が母子に与える影響が分かっていても未然に防ぎきれなかったり、根本的になぜなってしまうのかは、まだわかっていないということです。

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ただ現在有力な説としては、妊娠初期に作られる胎盤の血管が、何らかの原因で上手く作られない事が原因ではないかと考えられています。それによって赤ちゃんの発育に必要な酸素や栄養素を送る為、通常より多くの血液を送ろうと高血圧になってしまうという考えです。

しかし赤ちゃんの発育が悪くても妊娠高血圧症候群にならない妊婦さんも居れば、発育が良くても妊娠高血圧症候群の妊婦さんも居て、やはり根本的な原因はわかっていないのが現状です。

根本的な原因はわかってないものの、妊娠高血圧症候群なりやすい人は調査や研究でわかっています。妊娠前から肥満の人や妊娠してから肥満になった人、元々高血圧の人、高齢の方などです。

特に高齢出産の方、40歳以上の方は急激に発症するリスクが高まるデータがありますので、注意が必要です。ただ原因が分かっていない以上、妊婦さんすべての人が妊娠高血圧症候群になる可能性があると考えていいでしょう。

また遺伝についても、血のつながりのある方に妊娠高血圧症候群になったことがある人は居ない人に比べて3倍のリスクがあり、血のつながりに高血圧がある方がいる場合、居ないに人に比べては2~5倍違うという報告もあるので、注意が必要です。

3 妊娠高血圧症候群にならない為の予防

妊娠高血圧症候群の原因が分かっていない以上、結論からいうと確実な予防法もまだ確立できていません。妊娠中の食べ過ぎや塩分の過剰摂取は確かに高血圧に影響しますが、塩分の摂取を極端に控えても危険という報告もあり、そういった部分でも難しい病気だと考えられています。

早期発見が大事とされているので定期検診の大切さ、そして日常の食事や運動の体調管理が最も手軽で大事な予防法ではないかと思います。

日本産婦人科学会の栄養指導の目安は、塩分1日7~8gを目安に10g以下にした方が良いとされています。

身近な食べ物の塩分を調べると、ハンバーガーやカップヌードルが1.9g、ビックマックは3.4g、かっぱえびせん2.1g。意識していないと、すぐ10gを越える塩分が食品に含まれていることが分かります。

やはりファーストフードやお菓子などには、塩分も多く含まれているので、妊娠中は好ましくないのがわかりますね。

何度も言うように40歳以上の方や、元々肥満の方は妊娠高血圧症候群になりやすく、妊娠中の普段の食事には、特に意識して取り組むのが良いでしょう。

日本食は比較的塩分の少ない食事ではありますが、醤油やお味噌などにも塩分は入っていますので、使いすぎには注意が必要です。お出汁やお野菜の味を楽しめるような献立を意識して、予防に取り組むことが大切です。

4 まとめ

・妊娠高血圧症候群は2000年頃まで妊娠中毒症と言われていた。
・妊娠高血圧症候群は高血圧だけにとどまらず複数の症状の集まりと認識しておく。
・症状は幅広く、軽症ではむくみ、最悪の場合は母子の命にも関わってくる。
・原因や予防法は未だに確立できていないが、なりやすい人はわかってきている。
・今できる予防法としては運動や食生活に気をつけ、塩分のとり過ぎに気をつけること。
・40歳以上になると妊娠高血圧症候群になるリスクがかなり高まる。
・妊娠高血圧症候群はすべての妊婦さんがなってしまうリスクがある。

原因や予防法が確立されてないのは意外ですし、とても不安なことではありますが、運動や食生活に気を遣いながら生活して、定期的な検診を受けることで、妊娠高血圧症候群にならず出産を迎えるようにしましょう。

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