子供の年齢が小さいうちは、何かと食材に気を遣うママさんも多いでしょう。特に現代では放射能や食品偽装などで、食に対する不安にとても敏感になってきました。
スーパーなどでもよく目にする、中国産の野菜も買わない人は買わないですよね。とても過敏に避けている方をよく見かけます。
ただ実際、中国産の野菜が本当に危険なのか。もしかしたらもっと危険な産地や野菜があるのかもしれません。
今回は農林水産省のデータや、野菜ソムリエである僕の経験を踏まえ、中国産の野菜は本当に危険なのか?調べたことまとめてみました。
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中国産の野菜が危険だと思われている原因
中国産と聞いただけで買わない主婦の方は、結構な割合でいる気がします。ちなみに私の母も中国産野菜を避けている一人です。ただ何故こんなにも中国産の野菜避けられ・頭ごなしに危険だと思われるようになったのでしょうか。
僕の記憶だけでも、冷凍毒餃子、粉ミルク、段ボール肉まん、汚染米というように記憶しているだけでもどんどん出てきます。その中でも決定的だったのは冷凍毒餃子事件だったのではないでしょうか。
スーパーで売られていた冷凍餃子を食べたご家族が、救急搬送されたことは衝撃的でした。当時学生でその冷凍餃子が売られていた市川で、独り暮らしをしていた私にとって、とても他人ごとではなく怖くなったのを覚えています。
そんなこんなでその後もマクドナルドのチキンナゲット事件など、中国を発端とする食品問題は後を絶えません。
なので原産国が中国となっている野菜を見ると、反射的に避けてしまう気持ちもわかりますし、子供に食べさせることを考えたら当然と言ったところです。
こうした中国を起因とする食事故は未然に防ぐことが出来ず、実際日本国内でも実害が出てしまったことが、今もなお日本人にとって、中国産が危険だと思われている原因でしょう。
中国産の野菜の安全性
では実際日本に輸入されている中国野菜は危険なのか、安全性はどうなのでしょうか。厚生労働省のホームページに輸入時に食品衛生法違反になった食品が閲覧できます。
それを見ることでどこからどんな食材が輸入されようとして、何が検出されどういった対処がされたかを確認でき、エクセルでダウンロードできます。
この表は最新のもので、全てでなく一部ですが、かなり細かく詳細が記載されています。あまりイメージしにくいですが、結構色々な国の食材が違反していることがわかります。
とくに先進国の筆頭であるアメリカの違反もあり、実際は中国だけでなく世界各国の危険な野菜や食材などが輸入されかけているのがわかります。
違うデータにはなりますが、これも厚生労働省の輸入食品監視統計というものを見ると、中国も違反率は多いですが、年度によってはアメリカの方が多い年もあります。
もちろんだからと言って中国産が安全とは言えませんが、中国以外の輸入野菜も安心はできない訳です。
中国産野菜への対処法
中国野菜を筆頭に、各国の輸入野菜も食品衛生法違反が見られる現状ですが、日本の食料自給率は約40%で先進国の中でも非常に低い状態です。今や輸入なくしては日本は成り立たないのです。
そう考えると一切輸入野菜や輸入食品を食べずに生活するのは難しく、何らかの形で食べていくことになります。
実際、僕が飲食店で働いていた頃も、中国産を含め海外が原産国の野菜を沢山使用していました。外食をする機会があれば一つや二つ何らかの中国産野菜を食べていると思っていいでしょう。
ではそんな避けることのできない中国産の野菜に対して、どうしたら良いか考えていきたいと思います。
- 買わない
- しっかり洗う
- 自分で作る
- 野菜の宅配サービスを利用する
買わない
やはり一番簡単なのが、最初から買わないことかもしれません。少し値段は高くなってしまいますが、国産の物を選択すれば心配や不安は軽減できるでしょう。
値段は高いですが香りや味、大きさなど、国産の物の方が品質は良いです。そもそも鮮度が落ちがちな野菜は出回ってません。
例えばにんにく。中国産は一つ大体100円で売られているのに対して、青森県産で300円程してしまいますが、香りや味は全く違います。
安全性の前に味が違うので、私はにんにくに関しては国産品を買います。一方、飲食店はどうしても大量消費しますので、高級店でない限り中国産が一般的で、外食産業にはなくてはならない物かもしれません。
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ちなみに大手外食チェーンは、ほぼ全てと言っていいほど中国産ニンニク使っています。断言します。
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ただいくら買わないとはいえ、日本で栽培やあまり生産されていない物は、国産として買うことが難しいので、何でもかんでも買わないのは難しいかもしれません。
しっかり洗う
仮に中国産の物を使う場合はしっかりと洗い落としましょう。加工品や冷凍野菜の場合は難しいですが、洗えるものはしっかり洗い、ついているかもしれない農薬を洗い落すことが大切です。
これに関していえば国産の野菜にも同じことが言え、国産だからと言って農薬を使っていないとは言えません。しっかり流水等で洗い流しましょう。
最近では、野菜専用の無害な自然由来の洗剤も販売されているので、心配な方は一度使ってみるのも良いかもしれませんね。
自分で作る
都内や都市部に住んでいて、庭や土地がない方は難しいかもしれませんが、自分で作ってしまえばそれこそ安心で安全です。自分で農薬を使うかどうかも判断できますし、これ以上に安心な事はありません。ただやはり大半の人は難しいのが現状でしょう。
野菜の宅配サービスを利用
この方法は中国産を買わない事と同じことですが、僕も利用しているサービスなので番外編として紹介したいと思います。
野菜の宅配業者も沢山あり、最近では放射能汚染を意識したような、西日本産の野菜だけを扱っている業者もあります。
会社によってサービス内容に違いはありますが、どれも国産にこだわり、今まで美味しいのに隠れていた野菜や生産者さんがドンドン世の中に発信されています。
時間帯も指定できて、どんな野菜が欲しいか選べたり、中には専用ボックスで受け渡しなど多岐にわたります。
僕ら家族も利用していますが、他の宅配便なども運んで来てくれる顔なじみの配達員(ヤマト運輸)さんなので、そういった点でも安心しています。
野菜の内容に関しても、中国産などは一切なく、一つ一つの野菜に産地、生産者さんの名前、食べ方、栄養価まで記載されているので、初めて見る珍しい野菜も使い方が分からないということはなく、楽しみにしています。
息子も野菜が届くのが嬉しいのか、宅配が来た時は配達員さんがサンタさんに見え、クリスマスプレゼントを開ける感じで楽しいみたいです。
夫婦で話し合い、離乳食で安心安全な物を使いたいなと思い、最初は離乳食が終わるまで一時的に利用にするつもりでしたが、今では僕も含めて、家族みんな宅配野菜のファンになっています。
一般の野菜と比べ少し値段は高いですが、品質や安心安全がお金で買えるならと、週に何度か利用しています。特に忙しいときには何かと便利です。
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スマホとかPCで注文できて、家に居ながら宅配されてきますから、楽ちんなんですよね。
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まとめ
[matome] ・中国が発端の食事故が多いことで、中国産の野菜は日本人にとって敬遠されている。・中国産の野菜ばかりが危険と見られがちだが、他の国も食品衛生法違反している。
・年度によっては中国よりアメリカの方が違反率が高い。中国だけが危険とは言えない。
・外食をすることを考えると、中国産の野菜を食べずに生活するのは難しい。
・中国産の野菜に関わらず、野菜全般しっかり水洗いで農薬を洗い落とす。
・中国産の野菜を避ける為には、宅配野菜のサービスを利用すると便利。
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中国産の野菜に関して、個人的にな考えをお伝えすると、過敏になる必要はないかなと思っています。
厚生労働省のデータや公表を見ても、対応が早くしっかり検閲などで防いでくれているのが分かります。
当然国や企業としても危険性高い物を輸入したいとは思っていないので、何でもかんでも危ないからと言って毛嫌いするのはどうかなと思います。
中国としても経済成長が凄まじく、やっと先進国の仲間入りしてきました。いつまでも適当なことはできないという事もあります。
僕の友達の中国人は、日本に農業を学びに来ています。情熱もありこの技術を故郷にもって帰りたいんだとも言っていました。
そういった意識の高い方たちが、中国にも少しずつ増えているのも確かです。今後は中国も質の良い野菜や食品を作ってくれると思っています。
私たち消費者がこうして知識を高めて、中国=危険ではなく、国内外問わず質の良い物だけを選択していけば、そういった粗悪品は少なくなっていくと思います。日ごろからアンテナを広げ食に対する意識を高くしていくことが大切です。
宅配野菜をもっと知りたいと思ったら
最後に、中国産の野菜対策としてご紹介した宅配野菜サービス。その業界最大手の「オイシックス」さんでは、入会を考えている人向けに、おためしセットを販売しています。
これは僕がオイシックスさんのおためしセットを購入した時のレビューです。宅配野菜についてもっと知りたい人はぜひ呼んでみて下さい。
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