野菜が腐る原因は謎のガスだった!?野菜ソムリエが長持ちの秘訣教えます

野菜の知識

こんにちわ。ダイチです。今回は野菜が腐る原因について少しクローズアップします。

適切な保存方法や最近スーパーでもよく見るカット野菜の注意点などを中心にお伝えできればなと思っています。

野菜の知識を学びたいならココ↓
[mokuji]

野菜が腐る原因とは?


そもそも腐るというのは腐敗とも言い、微生物に分解されその際に味や臭いが変わっていきます。それを腐ると私たちは言っています。微生物には味噌や醤油、酒などを造る時に必要な、身体に無害な有用な微生物もあれば、食中毒を引き起こしてしまう恐ろしい微生物やカビもあります。

そんな腐る現象は、簡単に言えば微生物が分解する現象ですが、野菜が腐ることを促進してしまう、原因は他にもがあります。

色々な条件が絡み合って、結果的に腐ってしまったり、しなびてしまうんです。

気をつけるポイントさえわかってしまえば、腐る前に美味しく食べちゃえばいいだけの事なので、知っていて損はありません。

野菜が腐る理由
  • 野菜の傷
  • 冷蔵庫の冷気
  • エチレンガス

野菜の傷

野菜を買う時、すでに傷がついていたり、傷んでいる場合があります。このキズから雑菌などが侵入して、そこから腐ってしまう事があるんです。

なので、陳列されている野菜をしっかり、見極める必要があります。

どうしても生鮮食品なので、衝撃に弱い点は仕方ないです。お買い物の際は、一度野菜を手に取り、買う側の僕たちで判断しましょう。

冷蔵庫の冷気

野菜は冷蔵庫の冷気による、乾燥と低温に弱いんです。だからこそ温度が野菜用に保たれた野菜室が冷蔵庫に備わっています。

一人暮らし用の小さな冷蔵庫には、野菜室が設けられていない物もありますので、新聞紙や広告紙などに包んだり、ラップや袋に入れるなどの対応が求められます。

たったそれだけでも野菜が長持ちするので、ぜひ試してみてください。

実際、野菜に最適な温度と冷蔵庫の温度に差が生じてしまうことで起きます。涼しく風通しの良いところがあれば、常温保存できる野菜も多くあるので参考にしてみてください。

常温の目安は20度くらいなので、それ以上室温がある場合は冷蔵庫保存して、新聞紙などで包んで保存しましょう。

常温保存可能な野菜
  • 南瓜
  • さつまいも
  • 里芋
  • じゃがいも
  • 胡瓜
  • なす
  • 玉ねぎ
  • ピーマン

エチレンガス

一般的に知られていないのが、エチレンガスだと思います。エチレンガスとは植物ホルモンの一つで、植物(野菜や果物)から出されるガスです。

野菜は収穫されてからも生きています。生きているので呼吸をしています。その際に出るのがこのエチレンガスです。

このエチレンのおかげで植物は成長し熟成し、やがては種を撒くことができます。なのでこのガスがあると通常より早く熟し腐ってしまうわけです。

エチレンはどの野菜からも出ているのですが、その中でも多く出す野菜や果物があります。つまりその野菜や果物から離し保存すれば、他の野菜たちが長持ちするということです

エチレンガスを多く出す野菜果物
  • リンゴ
  • パッションフルーツ
  • アボカド
  • メロン
[chat]ちなみにエチレンの影響を受けにくい野菜は、人参、ニンニク、玉ねぎなどです。[/chat]

ほとんどの野菜は影響を受けやすいので、リンゴは室内の冷暗所か、しっかり袋などに入れて他の野菜と離して保存してください。

ただこのエチレンガスの作用を利用して、果物ならバナナやキウイフルーツ、野菜ならトマトやアボカドの追熟(早く食べ頃にする)に利用できます。またジャガイモの芽(ソラニンという毒)の発芽を妨げる利用法もあります。

ソラニンについては
ジャガイモの芽は毒どこまで取ればいいの?加熱効果は?徹底解説します

手軽なカット野菜の落とし穴


最近スーパーでよく見かけるカット野菜の袋詰め、使いやすい量でサラダを作る時間も節約できて、人気です。

そんなカット野菜ですが、思わぬ落とし穴があるのでしっかり理解した上で利用して欲しいです。

通常カットされた野菜は変色していきますが、店頭に並んでいるカット野菜は変色していません。これは次亜塩素酸ナトリウムという添加物の水に入れて野菜を洗っているからです。

もちろん日本の法律でも使って良いとされている添加物で、品質には問題ないとされている物です。

カットされた野菜は切り口から雑菌など侵入している可能性があります。切るという行為は野菜を傷つけている行為ですので、野菜の傷みはその瞬間から始まっています。

その為に、次亜塩素酸ナトリウムで変色防止、殺菌消毒されている訳です。

カット野菜が危険と言っている訳でなはないですが、まずはそのことを知ったうえで利用することが大事です。カット野菜を購入した場合は、すぐ冷蔵庫に入れ保存し、早めに食べる事が大事です。

ちなみに僕はあまり買いません。理由はやっぱり添加物がついているのが気持ち的に嫌なのと、家族が居るのでサラダ用(レタスとかキャベツ)の野菜を買っても使いきれてしまうからです。

外食では多くの飲食店がカット野菜を使用している為、家庭ではせめて避けたいなという思いからです。

[chat]大手外食チェーンでは、使ってない所はないんじゃいかなぁ。[/chat]

まとめ

[matome] ・野菜が腐る原因は微生物が分解しているから。
・野菜は傷や冷蔵庫の冷気に弱い。
・常温保存でも、室温が20度を越えたら冷蔵保存する。
・野菜が腐る原因で、一般的に知られていないのがエチレンガス。
・リンゴはエチレンガスを多く出すので、周りの野菜には注意する。
・エチレンガスの作用を使って、追熟(バナナ・キウイ)やジャガイモの発芽を防ぐ。
・カット野菜は次亜塩素酸ナトリウムという添加物で殺菌消毒され変色も防がれている。
・カット野菜は早めに食べきる。持ち越さない。
[/matome]

野菜が腐る原因から、カット野菜までお伝えしてきましたが、食中毒予防は野菜を腐らせない予防としても有効です。日付の管理などは飲食店でもやっている事なのでぜひ試してみてください。

食中毒についてはコチラ↓
食中毒原因物質ランキングを見たら迷わず予防対策したくなる理由

エチレンガスは、上手く活用すれば野菜や果物を長持ちさせたり、早く食べれたり、美味しく食べれる強い味方となってくれます。

何事も知っているか知らないかで差が出ることがあります。ぜひこの記事を参考に、野菜を腐らせない、素敵な食生活を送ってみてください。

もっと野菜の知識を高めたい人は野菜ソムリエ↓になっちゃいましょう。

コメント

  1. […] 野菜が腐る原因は謎のガスだった!?野菜ソムリエが長持ちの秘訣教えます […]

タイトルとURLをコピーしました