旬の野菜は栄養満点!野菜ソムリエが教える春夏秋冬の旬野菜

野菜の知識
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あなたは旬の野菜を食べているでしょうか。日本には春夏秋冬という四季があり、その季節ごと美味しい野菜に囲まれている環境と言えます。熱帯の国や一年を通して気温などが変わらないような環境では味わうことのできない、素晴らしい事ではないかなと個人的には思っています。

ですが、旬という言葉を聞いても意味は分かっても、しっかり旬を理解している人は少なく、上手く利用できれば家族の健康はもちろん、家計、育児(妊活中や離乳食)などにも生かしていけるものだと私は感じています。

今回は野菜の旬とは何か、野菜の旬と栄養の関係、旬野菜を簡単に味わう方法などを、野菜ソムリエである調理師である私が、お伝えできたらと思います。

もくじ

1 野菜の旬とは
2 野菜の旬と栄養
3 野菜の旬をシンプルに味わう方法
4 旬の野菜を簡単に手に入れる方法
5 まとめ

1 野菜の旬とは


最初にそもそも旬とは何なのかお伝えしていきます。旬を検索すると、「最も味が良く出盛りの時期」などと説明されています。

もう少し簡単に言えば、味が良く市場(八百屋やスーパーなど)に沢山出回っている時期のことを言います。当然沢山収穫できているので値段も安く売られていて、旬の食材は家計にも優しいわけです。

現代では水耕栽培など土を必要としない栽培技術、品種改良、トラックや飛行機など輸送技術の向上、冷凍や真空パックなどの保存技術が確立されてきたので、年間通してスーパーに並んでいる野菜も沢山あり、旬がわかりづらくなってきています。

またクリスマスケーキなどに使われるためイチゴなどは、本来の季節より早くに収穫できるようわざと時期をずらして栽培されていて、そういったことも影響し野菜や果物の旬が昔より分かりにくい時代となっています。

2 野菜の旬と栄養

栄養価を比べると

旬の野菜の栄養価はそうでない時期と比べてどうでしょうか。結論からいうと旬の野菜は栄養価が高いと言われています。ほうれん草に関しては冬が旬とされています。夏のほうれん草と比べ冬のほうれん草はビタミンCが2~3倍違うデータもあります。

植物が栄養を溜め込み、成長途中だったり種を付けていくような段階の物だったりするので
、野菜自体にものすごくエネルギーがある状態です。そこを収穫していただくわけなので自然と栄養価が高いのもうなずけます。

また栽培方法(ハウス栽培、水耕栽培)の確立から、本来育つはずのない季節に野菜を育てているので、そういったことも栄養価に影響を与えていると思います。

春夏秋冬の旬野菜

春野菜(3~5月)


春が旬の野菜は、山菜のような苦みなどが特徴の野菜や、春キャベツや新玉ねぎのような甘味のある野菜があります。

熊は冬眠から覚めるとわざと毒や苦味のある植物を食べて、身体に溜まった毒素を出そうとすると言われていますが、人間もフキノトウや菜の花のような独特の苦みを食べることは整腸作用やアンチエイジングになっていると考えられています。

春キャベツや新玉ねぎなどはメインなおかずにもサイドメニューにもなる、使いやすい食材です。生のままでも美味しいですし、加熱すると更に甘味が引き出されるので、どんな料理にもマッチしますよ。

夏野菜(6~8月)


夏が旬の野菜には、みずみずしい野菜が多く、身体を冷やしてくれるものが多いです。トマト、ナス、きゅうりなどが代表格です。

夏野菜は水分量も多く夏の脱水症状の予防にはうってつけで、ぬか漬けなど漬物にすると塩分も加わり、熱中症対策にもなります。

日差しもしっかりあり適度な雨もある夏は、野菜にとって好条件な環境なので、沢山の野菜が市場にも出回っています。私の実家は田舎の為、周囲は農家さんが多いので、この時期は食べきれないほどの野菜をお裾分けでいただきます。

秋野菜(9~11月)


秋が旬な野菜は、夏にしっかり成長した野菜が冬を越える為、栄養を溜め込んでいます。人にとっても厳しい冬は、そんな野菜を食べることで冬に耐えられる身体にする役割があります。なので栄養価の高い野菜が多いです。

サツマイモやジャガイモ、カボチャやキノコ類が代表格です。お芋を主食にしている民族も多くいることから、栄養価はもちろん抜群で、日本人にとってもなくてはならない野菜です。私の祖母はこの季節からほぼ毎日里芋を煮て食べています。そのおかげで未だに病気もせずに元気で過ごしています。

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冬野菜(12~2月)


冬が旬の野菜には、身体を温める野菜が多いです。ネギや人参など栄養価の優れた野菜が多く、特にネギは風邪効くというように免疫力をあげてくれたり、血行促進してくれる作用もあります。

やはり冬はお鍋などをして、沢山の野菜を一度に摂取できる料理がありがたいです。私も夕飯の時短手抜き料理として冬はよくお鍋にします。お鍋の他にもスープやシチューなど身体を温める料理には冬野菜はもってこいです。

というように、春夏秋冬で様々な野菜の旬があり、紹介してきた野菜もごく一部です。私は野菜ソムリエで調理師ということもあり、野菜も料理も大好きなので、野菜図鑑で旬の野菜や栄養素が詳しく書かれている本をたまに読みます。この記事で満足できない方、もっと詳しく知りたい場合は、そういった図鑑を手に入れるのも面白いかもしれませんね。

3 野菜の旬をシンプルに味わう方法


ここまで野菜の旬や栄養についてお伝えしてきましたが、やはり知識があっても使わなければ意味がありませんよね。料理をして野菜を食べて、初めて体の栄養になります。

個人的な意見になってしまいますが、お肉や魚と一緒に色々な調味料など味付けするのもそれはそれで美味しいですが、新鮮で美味しい野菜はシンプルに食べた方が野菜の味をしっかり味わえるのでおすすめです。

ということで、シンプルな調理法であり、料理の基本でもある、野菜の旬を簡単に味わう方法をご紹介します。

焼く

最もオーソドックスな調理法で、人間が火を使い始めてから現代まで変わらない食べ方です。調理器具の発達でフライパンやオーブンを使うことはあっても、焼く行為には変わりません。

夏でしたらナスなどが安価で手に入りやすいと思います。フライパンにオリーブオイルをひいて両面焼き、すりおろし生姜とお醤油やドレッシング(我が家はピエトロ)で食べてみてください。それだけでもおつまみや一品料理になります。

夏場はバーベキューをする機会も多いと思いますので、そういった際にいつも焼き過ぎて真っ黒にしてしまうようなら、アルミホイルに包んで焼いてあげるだけで焼き過ぎを防げます。

茹でる

こちらも定番な調理法です。単純に茹でるだけでも美味しいです。野菜の種類や大きさにもよりますが、沸騰したお湯に塩を入れ、茹でるだけ野菜本来の甘味や栄養を摂ることが出来ます。

アスパラガス、オクラ、インゲン、サヤエンドウ、ブロッコリー、枝豆など茹でてマヨネーズだけでも美味しいですよ。茹で上がった野菜を氷水に落とすだけで鮮やかな緑を出すことが出来るので、見た目の美味しさを大切にすることができるのでポイントです。

蒸す

野菜は茹でると水溶性の栄養(ビタミンや食物繊維)が茹でているお湯に出てしまったりしますが、蒸すことで最小限にすることが出来ます。また油を使わずに加熱できるのでヘルシーに仕上がります。

蒸し器や蒸篭(せいろ)などがあれば一度に色んな野菜を蒸せますので、便利です。最近の炊飯ジャーにはお米を炊くときの蒸気で、一緒に蒸せたりする付属品もついているので、料理の時短に使うことも出来ますよ。

かぼちゃ、サツマイモなど、硬い野菜にもしっかり火が通るので、こちらも料理やお菓子などには欠かせない調理法です。

揚げる

日本を代表する揚げ物と言えば天ぷらです。春は山菜、夏はナスやピーマン、秋にはキノコやサツマイモ、冬は南瓜など、比較的なんでも天ぷらにすることで美味しいです。揚げ物は油で揚げるので少しカロリーは気になりますが、世界中で愛されている調理法です。

ただ水分の多い野菜は天ぷらに関わらず、向いていないので注意が必要です。温度調節もご家庭では難しいですし、水と油で油がはねてしまいます。

生で食べる

調理法とは言えませんが、究極の料理とは生で食べる。栽培が調理と言っても過言ではないかもしれません。トマトやキュウリなどは、収穫して水洗いしたら、マヨネーズや塩、味噌などを付けるだけで本当に美味しいです。

シンプルですが本当に美味しいものとは、少ない手間で食べられるような気がします。これは肉や魚も同じではないでしょうか。

4 旬の野菜を簡単に手に入れる方法

一年を通して魅力的な野菜が沢山ある日本ですが、都合よく手に入れるのには知識やテクニックが必要になってくるかもしれません。私のように仕事や趣味で知識と経験がある場合は良いですが、普通のプレママ(妊婦さん)やママさんはそうもいかないでしょう。

そんな時は宅配野菜を利用すると便利です。私も利用しています。最近はより安心安全な野菜を手に入れたい人や、夫婦共働きで忙しい人、プレママ中や育児で忙しく買い物に行けない、一人暮らしや高齢の方、様々な世代やご家庭で利用されています。

この宅配野菜の良いところは、旬の野菜が手に入りやすい事です。野菜の説明書きとして、産地や生産者、栄養価から食べ方までわかり、全国から旬の食材が手に入ります。旬が分かりにくい現代でもこういったサービスをPCやスマホで確認できるのはとても便利でありがたいです。

もちろん直売所やスーパーなどで旬の野菜を探す楽しみもありますが、あなたのライフスタイルに合わせられる宅配野菜サービスは試す価値ありです。

4 まとめ

・旬とは、一年で食材の味が最も良く、沢山収穫される時期。
・旬の野菜は沢山市場に出回っている為、安価である。
・現代は栽培技術、輸送技術、保存技術の進歩により、旬がわかりづらい。
・旬の野菜は栄養価が高い。
・旬の野菜を味わうには、シンプルな調理法がオススメ。
・旬野菜を簡単に手に入れる方法は、宅配野菜サービスを使うと便利。

長くなってしまいましたが、旬とは日本人の生活に昔から取り入れられてきました先人の知恵でもあります。四季がある日本であるからこそ沢山の野菜や果物に囲まれてきたと思います。春夏秋冬でそれぞれそんな野菜を食べることで、一年の季節感を感じられる一面もあるように感じます。

ここまでお伝えしてきたように、旬野菜は安く美味しく栄養もあるので、ぜひ普段の生活に取り入れて、美味しく楽しく健康になっていきましょう。

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