離乳食を開始するタイミングはアレルギー予防になるの?

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離乳食を開始する前は赤ちゃんの成長が楽しみな反面、色々と不安が出てくるものです。ちゃんと食べてくれるだろうか、何を食べてくれるんだろう、何かアレルギーが出ないだろうか。こういった不安が出るのはママとしてむしろ当たり前なのかもしれません。

ですがそんな不安を解消しようと思い、離乳食についてネットや雑誌を調べても、何がホントのことなのか、人それぞれ言ってる事が違う、一体誰の情報を信じれば良いのか。なかなか判別がつきづらく、現代ではインターネットの普及で以前より沢山の情報が出回っていることにより、逆に迷ってしまう状況です。

それに加え実母や義母など、子育て経験のある家族からああだこうだと言われると、精神的に参ってしまいますよね。ただ子供を健康に育てていきたいのはすべてのママとパパの願いだと思いますので、今回は離乳食を開始する前に知っておいてもらいたいことや、私の経験を含めて離乳食のアレルギー予防について書いていこうと思います。

もくじ

・離乳食を開始する前に知っておきたい事
・食物アレルギーについて
・食物アレルギーかなと思ったら
・離乳食開始時期は食物アレルギーの予防につながるのか?

離乳食を開始する前に知っておきたい事


そもそも離乳食とは、大人と同じ食事がとれるようになる為の食事であり、いわば赤ちゃんが練習するための食事です。その過程で食事から栄養をとれるようになったり、味覚の形成など、単に栄養をとるだけではないということをまずは知ってください。

離乳食を開始する前の赤ちゃんは、それまで母乳やミルクしか飲んだことがありません。それ以外の食べ物は初めてです。離乳食を開始する初期の段階では、お粥をグズグズに崩した、いわゆる10倍粥というお粥から始めます。

これは比較的食物アレルギーの心配が少ないのがお粥だということで、厚生労働省の離乳支援ガイドでも推奨されています。実際取り組むにあたって日本ではお米はどのご家庭にもあるものですし、簡単な物で作れますから実践しやすいです。

また離乳食を開始する時期が早すぎると、消化器官が未発達なのでタンパク質が胃腸に負担をかけてしまいます。ですからお粥や緑黄色野菜を中心に徐々に身体を慣らしていくのが一般的です。

食物アレルギーについて

いざ離乳食を開始しようと思っても何から始めたらいいか、いつから開始したら良いかタイミングに迷っているママは多いと思います。私の場合は特にアレルギーに対して不安がありました。

というのも私も旦那も、旦那のお父さんも花粉症。私の妹はバナナやキウイのフルーツに対してアレルギーを持っているので、どうしても家族にアレルギーを持つ私としては、息子のアレルギーに神経質になってしまっていました。

何もかも全てが遺伝するとは思っていませんが、少なからず遺伝するのも事実だと認識していたので、正直自分のことより怖かったです。ひどい場合はショック状態で命にも関わってくるので、不安は大きかったです。

何度も言うようですが、食物アレルギーは最悪の場合に命を落としてしまいます。これは自分の意思とは関係なく、食べ物を身体が異物だと勘違いして免疫が過剰に反応してしまうことで起きる現象です。

大人になればある程度は自分で食べ物を制限でき、そもそも自分がなんに対してアレルギーがあるのか把握できるので予防もしやすいですが、まだ意思表示も難しい赤ちゃんですから、自分で食べないようにするのは無理があります。こう考えると離乳食を与えるママやパパの責任は高いですね。

食物アレルギーかなと思ったら


もし離乳食を開始して赤ちゃんの様子や身体に異変を感じたら、まずは迷わず病院に行きましょう。そうなった時の為にも、離乳食を与える時間は午前中の10時くらいが良いでしょう。アレルギー症状が起きた時、病院が機能している昼間の方が対応も早いので、万が一起きてしまった時の事も大切になってきます。

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食べさせる量も1さじづつ与え、様子を見ながら量を増やしていきましょう。アレルギーは1~2時間ほどで症状が出てくるのが一般的です。症状も嘔吐や下痢、湿疹や呼吸が出来なくなったりと複合的に出る場合もあります。

仮に症状が見受けられ病院に行った際には、日々の離乳食を書き留めたノートなどを持参すると良いでしょう。これは病院に行った時にお医者さんに記録を見せることで、診断もしやすく対応も早くなってくると思いますので、ぜひ実践してみてください。今では記録アプリなどでスマホでも簡単に記録がつけれるので便利ですよ。

離乳食開始時期は食物アレルギーの予防につながるのか?

離乳食開始する時期でアレルギーは予防できるのでしょうか?かく言う私もどうするか迷いました。雑誌やテレビの一体どれが本当なの?中には生後1年まで完全母乳で育てた方が、後々アレルギー体質にならず良いと書いてあったりもしました。

世間のママ達はどうしているか調べると、厚生労働省が発表している開始時期についてのアンケート調査では、私の生まれた昭和60年代には開始時期が4ヶ月目~5ヶ月目に多く、平成17年の調査では約半数が5ヶ月目から開始していました。

開始した目安については、大半のママ達が月齢で離乳食を開始しているとデータが出ています。離乳食を開始するタイミングについて、厚生労働省の推奨は生後5~6ヶ月目から、WHOの推奨では6ヶ月目とされています。

厚生労働省の授乳離乳支援ガイドには6ヶ月完全母乳で育ていてもアレルギー予防には繋がらず予防効果がないと記載され、日本小児アレルギー学会の食物アレルギーガイドラインを見ても、離乳食開始時期を遅らせたり、特定の食べ物を除去した離乳食にしても、アレルギー発症を防げる科学的根拠はないとしています。

2015年にイギリスの研究チームがピーナツアレルギーについて調べ、医学誌に発表した報告でも、やはり特定の食材与える時期を遅らせることでアレルギー予防にはならないとしています。またこの報告ではピーナッツを除去することで逆にアレルギー発症の可能性が増えてしまったともありました。

このように情報の信頼性の高い国や医学学会の情報では、離乳食を開始するタイミングがアレルギー発症の予防になるとは言いにくいのかなと感じています。なので推奨されている6ヶ月前後を目安に、離乳食を開始するのが良いと思います。

まとめ

・離乳食は単に栄養補給をする為の食事ではない。
・離乳食の食材に赤ちゃんが気をつけることはできない。
・離乳食与える目安は午前10頃で1さじから始める。
・離乳食をノートなどに記録することで、アレルギー処置や今後の方針などに活用できる。
・離乳食開始について厚生労働省は5~6ヶ月目、WHOは6ヶ月目を推奨している。
・離乳食開始を早めたり遅めたりすることでアレルギーの発症を抑える科学的根拠はない。
・特定の食材を除去することでアレルギーを発症する可能性がある。

このように私の調べた結果、開始する時期を早めたり遅めたりせずに、国や国際機関が推奨している5~6ヶ月を目安に、様子を見ながら離乳食を開始するのが良いかなと思っています。

また開始する前のアレルギー検査についても、乳児期などの検査は検査結果と症状が一致しない場合もあり、逆に検査結果は大丈夫でも症状が出てしまう場合もあるので、実際は食べさせてみないとわからないことも多いので、開始してからの判断が重要となってきます。

人間である以上アレルギーになる可能性は0ではありません。それと同時に乳児期の食事はとても大事になってくるので、特定の栄養をとらないことで栄養のバランスも悪くなります。

正直、子育てをしているとそうもこうも言ってられない忙しさだったりもするので、あまり神経質にならずに、最初は様子を見ながら1さじづつ離乳食を開始し、多彩な食材を食べさすことも忘れないでほしいなと思います。

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