どうもダイチです。この前、家族でスーパーに買い物に行った時、野菜売り場でトマトが売っていました。産地を見ると関東産と表記されていて、「関東産ってどこ産よ?」と心の中で突っ込んでしまいました。笑
震災以降、福島原発の事故を受け、震災以前より確実に放射能に対する意識が、あなたも増したと思います。
特に食品表示や野菜の産地など、気にしている方も多いですね。妊娠中や小さなお子さんをお持ちの方は、気にして当然だと思います。
当時より過剰な報道はなくなりましたが、未だに報道され廃炉の目途も経たず、今後も私たち日本人に深く関わってくるであろう放射能。
食の仕事に携わる者として、僕の経験や考え方、政府の基準、自分たちでできる対策などをまとめてみました。
[mokuji]スーパーで関東産と表記されている場合に考えられる事
まずスーパーなどで関東産と表記される場合、どんなことが考えられるのか?
最近ではあなたも意識しているように、産地に対して取捨選択する消費者も多いので、あまり見かけなくなりましたが、それでも「関東産の野菜」と表示されているの見かけます。
以前、八百屋で働いていた経験を基に、なぜ関東産の野菜と表記されてるのか考えてみました。
1、複数の都道府県からの野菜
例えば、トマトを千葉と東京から仕入れした場合に、担当者が表示をまとめて関東産と表示することは考えられます。
一々、千葉と東京と書くより、まとめて関東産と書いた方が楽だからです。
2、スタッフ間の連絡不足
大手スーパーや大型青果店などは、青果部門の中でも仕入れ担当と店舗担当で違う場合が多く、陳列は現場の人間に任されています。
そこで連絡不足が起き、たぶん関東産だろうということで、表記される場合です。
ただこれに関しては考えにくいかもしれません。連絡すればすぐにわかりますし、納品の段ボールに産地が明記されてることが多いのと、大手になればなるほど、しっかりと産地や品質管理が徹底されているからです。
3、隠したいことがある
多くの方がこれを想像しているかもしれません。何か言えない事情があるのではないか。だから関東産と曖昧に表示しているのではないか。
何度も言うように、国産かどうかや産地を気にする方がかなり増えてきた現状で、実際に「関東産」と曖昧な表現をするお店は少ないと思います。
福島原発に近い茨城産と、福島原発とは距離ある九州の野菜では、あなたも印象が違いますよね。そんな違いから例えば、北関東産の野菜には関東産と表示させる可能性はあると思います。
放射能の怖さ
放射能が怖い認識していても、どう身体に影響し、どのように悪影響が出るのか、しっかり説明できる人は少ないですよね。
過去にはロシアで起きたチェルノブイリ原発の事故も有名ですが、実際どう凄いのか全然わからないですよね。
一般的な印象として、目に見えないもの、身体に蓄積される、子供に影響が出るなど、とにかく怖くて危ないものと捉えていると思います。
1、放射能ってなに?
放射能とよく良いますが、放射線や放射性物質など沢山似た単語があります。それらを簡単に説明する為、放射能はよく電球やホタルなど、光を出す物に例えられることがあります。
イメージしてください。画像のように、電球が放射線物質、光が放射線、そして光を出す能力を放射能と言います。
その他にもよくニュースや新聞などでよく見聞きする、ベクレルやシーベルトなどがあります。
2、ベクレルとシーベルト
ベクレルは放射性物質が放射線を力を表す単位です。つまりは放射能の強さになります。
シーベルトは放射線を身体に受けたときの影響度合いを表す単位で、この値が高ければ高いほど危険ということになります。
放射能の基礎知識として、この2つは最低限知っておきましょう。まずは知ることで身を守る事にもつながりますので、しっかり覚えてください。
3、放射能が身体に及ぼす影響
放射能が身体に及ぼす影響は、どんなものでなぜ危険か。放射線にあたると遺伝子が破壊されてしまいます。
本来は身体には修復機能があるので、細胞も修復されます。だから傷や怪我は治るんです。
放射能に侵されると、「細胞を修復する機能が失われ、細胞が死んでも修復できず、修復できなかった細胞がやがて癌になり、死んでしまう」という流れです。
私たちは日常生活で宇宙や空気など自然放射線をあびていますが、これは身体の機能として、ほとんど修復できているので特に問題ありません。ポイントは短期間に多量の放射線をあびると命かかわってくるということです。
放射線の量や影響を受けた細胞の種類によって、身体への影響は様々です。
場合によっては自分だけでなく、胎児やその子孫など、未来の家族などにも影響も出てしまいます。
4、大人と子供の違い
では大人と子供ではどのように違ってくるのでしょうか。子供の成長は早いと言います。私も子供の時は身長が10cm以上一年で伸びた記憶がありますが、成長が早いということはそれだけ細胞分裂が早いということです。
上にも書きましたが放射線は細胞を傷つけます、その傷ついた細胞が分裂するスピードも早いということです。
なので放射線の影響を受けやすく、身体への影響も大人より気をつけなくてはいけません。特に胎児への影響は成人の2~3倍も受けやすいというデータもあり、妊婦さんなどは注意が必要です。
5、外部被ばくと内部被ばく
外部被ばくとは身体の外から放射線を浴びてしまうこと。内部被ばくとは身体の内側から放射線を浴びてしまうことをいいます。
どちらも危険であるには違いありません。外部被ばくは放射性物質から離れれば防げますが、内部被ばくの場合は体内に放射性物質が蓄積されてしまう為、長時間放射線を浴び続けることになります。
こうした内部被ばくはすぐに癌になる事もなく、何年も何十年もかけて身体を蝕んでいく可能性があるんです。まさに時限爆弾のようなものです。
国の放射能に対する基準
内部被ばくは空気中の放射性物質を吸い込んだり、食物についた放射性物質を食べてしまうことから起こります。
その為、国は原発周辺の立ち入り禁止や、野菜や家畜物などの出荷制限などを課し、被害を最小限にしようと努力しています。
2012年4月には新しい基準も設けられ、食品を食べ、その食品に含まれる放射性物質から生涯に受ける影響が、安全なレベルになるよう設定しています。これはWHOなどの国際機関の指標に基づき設定された厳しい基準です。
また今あなたの周りにある食品を収集して調査したり、家庭で調理された料理を収集し調査などもされており、国レベルで放射能調査や検査など行っています。
政府機関(厚生労働省、農林水産省、消費者庁、食品安全委員会など)のホームページを検索すると、数えきれないほどのデータが開示されていて、自分が思っていたより国は調査しているんだなと感じます。
ただあなたが心配してるのは、そういった情報やデータなどを国や政府機関が「隠ぺいしてるのではないか?大事なことは教えてくれないだろ…。ホントのところどうなの?」といった不安です。
実際SNSや掲示板など、インターネット社会では毎日のように嘘か本当か分からない、矛盾した情報が沢山あり、放射能汚染問題に関しても同じだと思います。
Facebookなどでも頻繁に「原発の真実」などといった記事を目にする機会も多いです。
よく安全と安心は違うなどと言われますが、まさにこの問題がそうだと感じています。
自分達でも今出来る放射能対策
国を信じるも信じないも、今起きている放射能汚染は確実にあり、私たちも知識をつけ、自分たちなりの対策もする必要があると思います。
いくつか箇条書きにしていますので、出来るものから実践してみてください。
特に内部被ばくについては意識や取り組み方次第で、防げる部分もあると思います。参考にしてみてください。
1、国内の別地域や国外に避難
これは最も難しいことかもしれません。しかし根本的な解決が未知数な事、廃炉作業に40年以上かかることを考えると、子供や家族を守る為には考えてもいいのかもしれません。
2、関東圏や東北圏の野菜などは食べない
農業や畜産、漁業の方々には大変申し訳ないですが、内部被ばくを意識するとこうした地域の食品を避けるのも、一つの選択肢ではないでしょうか。
もちろんさまざまな意見もあるのは承知ですが、今もなお根本的な解決がなされていない以上は、仕方ないのかなと感じています。
震災以降はスーパーなどでは野菜や魚貝類などに産地など細かく表示され、生産者も分かるような取り組みもされています。
トレーサビリティなどのシステムを使えば避けることもできるはずです。逆に生産者や流通ルートなどが明確でない場合は、安心材料が少ないので購入を考えても良いかもしれません。
トレーサビリティについて書いた記事
産地がわからない、怪しい物は最初から買わない。など、これも自分たちで対策できる手段の一つだと思います。
3、宅配通販サービスを活用する
国内外への引っ越しなどは現実問題として費用も多額になり難しく、徹底的に食品を除外するのは難しいですよね。東北や関東に住んでいる場合はでも不安はあっても、すぐに実践できる人が何人いるでしょうか。
そんな時に活用してほしいのが、宅配サービスです。我が家の場合、息子の妊娠が分かった時に妻から提案があり、それ以来活用しています。この宅配サービスのおかげで、関東や東北に居ても、不安な地域からの食材を買わずに済んでいます。
4、知識をつける
今回お伝えしたような情報をあなた自身が知っていただくことが、一番の放射能対策かなと思います。まずは知る事から始まり、学んだことで情報の取捨選択が出来ると思っています。
国のデータや政策を信じるも、ネットの情報を信じるも、あなたが納得できる形で放射能とうまく付き合っていくことが大切だと思います。
まとめ
[matome] ・産地などに曖昧な表示がある場合は、産地を隠したいか店員の怠慢の可能性がある。・放射能は電球をイメージするとわかりやすい。
・ベクレルは放射能、シーベルトは放射線量を表す単位。
・放射線を浴びると遺伝子が壊れる。
・大人と子供では、子供の方が放射線による影響が大きい。
・被ばくには外部被ばくと内部被ばくがある。
・食からの放射能対策には、宅配サービスを活用すると良い。
・知識をつけるところから放射能対策は始まっている。
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関東産の野菜があやしいとか、福島産が危険だとか、そういったことに神経質になりすぎる方が身体に悪い、煙草やお酒の方が発がん性があるなど、きっとこれも正しいでしょう。
大事なのは自分がまずは知識をつけ、何を選択するのかで、あなたの健康や家族が守られていくと思うので、ぜひこの機会に政府のデータや色々な本を読んで、自分なりの安心と安全を考えてみてください。
私は事故後に子供が生まれたので、それ以降は食材宅配を利用しています。同じ考えで利用している方も沢山います。
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↑この記事は食材宅配の最大手オイシックスさんの「おためしセット」を利用したレビュー記事です。
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