家庭で今すぐ出来る食中毒予防教えます。3つの原則と6つのポイント

食の安全
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夏場は微生物が増殖しやすい季節であり、食中毒の危険性が高まると言われています。小さなお子さんの離乳食や食事などは特に気を遣うことでしょう。冬場も毎年ノロウイルスなど大流行しています。

そんな中で家庭で出来る食中毒予防とは、どんなことを意識してしていけばいいでしょうか?なんとなく清潔にしているだけでは、食中毒の危険から身を守ることはできないかもしれません。

今回は家庭で出来る食中毒予防について、更に詳しくお伝えしていこうと思います。

もくじ

1 食中毒事故の現状
2 食中毒の怖さ
3 家庭で今すぐできる食中毒予防の3原則
4 まだあった家庭で出来る食中毒予防6つのポイント
5 まとめ

1 食中毒事故の現状

毎年年間を通して食中毒事故のニュースを、季節に関係なくよく耳にします。厚生労働省のホームページで食中毒事故のデータを見ることが出来ます。

これを見ると食中毒にかかった人数は、昭和60年の44102人から平成28年は20252人と約半数と減って来てはいるものの、まだまだ毎年2万人近い人が食中毒になっていることが分かります。事件の数では1139件もありました。一件あたり約18人の人が食中毒なっています。

データを見ると一つの食中毒で何人も犠牲になっていることが分かります。これは原因施設という項目を見て分かるように、食中毒の約50~60%が飲食店で起きていることも原因かと思いますが、やはり食中毒の集団感染の怖さがわかります。

一方家庭での食中毒は約1割となっています。計算すると毎年約2000人が家庭で食中毒になっているわけなので、軽い数字ではないですね。食中毒の種類までは記載がなくわかりませんが、中には命を落としてしまっている場合もあるので見逃せない数字です。

2 食中毒の怖さ


日本は世界の中でも医療や衛生環境が整っています。本当に素晴らしい国だと思うのですが、それでも始めにお伝えした通り毎年2万人くらいの方が食中毒に感染する訳です。そうした中残念ながら命を落としてしまう人もいます。

平成28年では14人亡くなった方がいらっしゃったそうです。記憶に新しいのは焼き肉店のユッケを食べた子供からお年寄りが集団感染し、5人が亡くなった事件です。改めて食中毒事故の怖さを思い知らされた事件でした。

特にその時犠牲になられたのが、小学生がやお年寄りの方がほとんどで、食中毒は免疫力の低い子供やお年寄りが被害が集中する傾向があるので、注意が必要です。これをきっかけに生肉や内臓の生食が禁止されたわけですが、それでも未だに食中毒は起きています。

というのも食中毒の原因は微生物(細菌、ウイルス)、自然毒(毒キノコ、フグ)、寄生虫、化学物質と様々なものがあり、何か一つに注意していれば良いというものでもないからです。

3 家庭で今すぐできる食中毒予防の3原則


ではこんなにも食中毒の現状や怖さを知って、家庭でも取り組める食中毒予防はないのでしょうか。日本で保健所や飲食店ではよく知られている、食中毒に対する三つの原則があります。

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それはつけない、ふやさない、やっつけるです。これは食中毒となる菌やウイルスの事ですが、まず原因となる菌やウイルスをつけない、そして付いてしまったなら増やさない、そして増える前にやっつけようということです。

家庭で例えるなら、手洗いがつけない、冷蔵庫保存が増やさない、加熱調理がやっつけるに当たります。こうして三つの原則ポイントに意識して食中毒を予防していきます。

直近の平成28年の統計を見ると食中毒原因物質の内訳が、細菌42.1%、ウイルス31.3%、寄生虫12.9%、自然毒9.6%、化学物質1.5%となっていて、約7割以上が細菌とウイルスの微生物が原因となっているので、この微生物に対して予防対策をすることが何より大切なのが分かります。

4 まだあった家庭で出来る食中毒予防6つのポイント


家庭で出来る食中毒予防は三原則の「つけない、ふやさない、やっつける」以外にもまだ実はあります。ここでは更に家庭で取り組める食中毒予防を、順を追ってお伝えしていきます。

お買い物

まず食材を買いにお買い物に行くと思いますが、ここでのポイントはまず製造日または賞味期限や消費期限を確認すること。なるべくお肉や魚など傷みが早く物は最後にカゴに入れ、保冷剤や氷を入れ、素早く帰宅することが大切です。

鮮度が大事な物は味の面だけでなく、衛生面でも影響してきますので、しっかり生鮮食品には意識して買い物をしていきましょう。

家庭での保存

帰宅したら買い物で買ってきた物を手早く冷蔵庫や冷凍庫にしまいましょう。まとめ買いしてきた際は、冷蔵庫の詰めすぎで冷気に問題ないか確認しましょう。

乱雑に保存するのではなく、お肉や魚などはビニール袋などに入れ、汁が漏れないように分けて保存するように心がけましょう。

下準備

買ってきたものを調理する前に下準備があります。手を洗ったり、材料を洗ったり、キッチンは清潔に保たれているか、布巾は綺麗かなど、下準備の段階でも食中毒予防になるポイントあるので、出来ているか確認しましょう。

調理

調理の段階では加熱に意識して取り組みましょう。お肉や魚は中心まで火は通すようにしましょう。目安は中心部分が75度で、時間は一分間程度加熱しましょう。多くの微生物は熱に弱いので、加熱調理は食中毒予防に効果的です。

小さなお子様や高齢者の方が家庭にいらっしゃる場合は、加熱調理してあげることで食中毒のリスクを下げられるでしょう。

食事

ここでもしっかり手を洗いましょう。調理前にも手洗い、食べる前にももう一度手洗いを徹底することで安心して美味しい料理が食べられます。

盛り付けに使う食器類も綺麗なものを使い、長時間出しっぱなしにしないよう。適度な時間をかけて食べましょう。

残った食品

最後に残った食品についてです。どうしても食べきれないおかずなどは出てきてしまう物です。食べ終わったらすぐ冷蔵庫などにしまい保存しょう。再度食べる時には十分加熱し、期間が立ち過ぎた物は思い切って捨てることも大切です。

カレーやシチューなどもお鍋に残したまま一晩置いてしまうとウェルシュ菌という菌が繁殖してしまいます。この菌が出す毒は加熱しても消えずに残ってしまうので、やはり作って食べ終わったらお鍋から取り出して、清潔な容器にとって冷蔵保存しましょう。

5 まとめ

・食中毒になる人は減ってきたが、今も毎年約2万人位の人がなってしまう。
・食中毒事故の約50~60%が飲食店で発生している。家庭では約10%程度。
・食中毒の原因の約70%が微生物(細菌、ウイルス)によるもの。
・食中毒予防には「つけない、ふやさない、やっつける」の三原則を徹底する。
・家庭で出来る食中毒予防は「買い物、保存、下準備、調理、残った食品」の6つがポイント。

家庭で出来る食中毒予防は誰でも出来ることだからこそ、おろそかになっているかもしれません。実際面倒なことも多いのも事実ですが、知っていても行動しなければ意味も効果もありません。

やはり年間通して2万人の方が食中毒の被害にあっていると思うと他人ごとではありません。あなたの行動でご家族の命が守れることだと思うので、しっかり意識して食中毒予防と対策をしていきましょう。

我が家ではお肉や魚の切ったまな板に、必ず沸騰したお湯をかけて煮沸消毒したりして衛生管理しています。面倒ですが難しい事はないです。やるかやらないかだけなので、そういった小さな事から始めてみましょう。

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