野菜ジュースって効果あるの?ないの?健康に近道なし

野菜の知識
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忙しい毎日を送る現代人。そんな忙しい日常では食事の質も手抜きがちです。野菜ジュースは今ではどこのコンビニでもスーパーでも売られている飲み物になりました。忙しいし作るのも面倒だから、野菜ジュースやサプリで終わり。なんて経験ありませんか?

しかし本当に野菜ジュースは栄養として効果があるものなんでしょうか。野菜の代わりに野菜ジュースを飲んで終わりにしている人が多い今。野菜ジュースの効果、野菜ソムリエとしてこの問題を考察してみました。

もくじ

1 野菜本来の栄養効果
2 市販野菜ジュースの問題点
3 手作り野菜ジュース・スムージーを作ろう
4 まとめ

1 野菜本来の栄養効果


野菜とは本来どのような栄養効果が期待できるのでしょうか。まずはそこから考えていきたいと思います。ただすべて書くことは、管理栄養士の勉強みたいになってしまうので、今回は代表的な栄養素や効果について簡単に書いていきます。

やはり野菜ジュースを飲む際に、栄養知識がなくとも意識しているのは、ビタミンと食物繊維ではないでしょうか。

まずビタミンは五大栄養素の一つに数えられ、人間にとってなくてはならない栄養素です。水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンにわけられ、その多くは身体で作ることは出来ず、食事として体外から取り入れなくてはいけません。

食物繊維は水溶性食物繊維と不溶性食物繊維にわかれ、コレステロールの上昇を抑え肥満防止、腸内環境を整え排便を促し便秘の解消。またダイオキシンなど有害物質の排出などの効果があると言われています。

もちろんこの他にも沢山の栄養成分が野菜には含まれていますが、今回は割愛します。

2 市販野菜ジュースの問題点


一見手軽に野菜が摂れて身体に良さそうな野菜ジュースですが、市販の野菜ジュースの問題点はなにか考えます。

ビタミンC

ビタミンのほとんどは、人間の身体で作ることが出来ない栄養素で、ビタミンCも例外ではありません。

ビタミンCはとても繊細で、熱に弱い性質があります。野菜ジュースに加工する段階で加熱処理されているので、残念ながらビタミンCを補給する為には適していません。その証拠に多くの野菜ジュースの栄養成分表にはビタミンCは表記されていません。

抗酸化作用があり、美肌効果も期待できる身体になくてはならないビタミンCですが、野菜ジュースからの期待はできないでしょう。

不溶性食物繊維

食物繊維は咀嚼(そしゃく)回数を増やし、唾液や胃液の分泌を促す効果や、排便を促す効果が期待できます。便秘気味の方にはぜひ摂取したい栄養成分ですが、食物繊維は水溶性と不溶性の2種類の食物繊維に分けられます。

この二つの食物繊維は水溶性不溶性1:2のバランスで摂取するのが理想とされています。文字通り水溶性食物繊維は水に溶け、不溶性食物繊維は水に溶けないわけですが、残念ながらこちらも製造過程で不溶性食物繊維は取り除かれ、水溶性食物繊維がほとんどになってしまいます。

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パッケージに記載されている栄養成分表にも、食物繊維とだけ明記されているだけなので、実際は水溶性食物繊維がほとんどだと思います。

原材料

原材料もどこまで安全な物か分かりづらい点があります。それでも自社製品のPRの為、QRコードやURLが記載されています。スマホやPCから各企業のホームページで使用している食材や原産国を調べることが出来ますが、生産者の顔や名前まではわからないのが現状です。

伊藤園 充実野菜食物繊維の原料表 一部抜粋 スマホのスクリーンショットより

何より気にはなってもそこまで調べなかったり、面倒に感じてしまいます。海外からの材料も使われていますが、商品に記載する義務はないのでパッケージからは読み取ることは出来ません。

食塩砂糖

 

野菜ジュースに使われている食塩や砂糖も注意したい点です。折角健康になる為に野菜ジュースを飲んでいるのに、味を整えたり飲みやすさの為、余計な塩分や糖分を摂ってしまっては元も子もないと私は考えます。

ただ調整しない豆乳が飲みにくいのと同じように、野菜ジュースやスムージーなども同様で、やはり味を調整しないと飲みにくいのは間違いありません。野菜ジュースを選ぶ際は食塩や砂糖(果糖ブドウ糖液)などには気をつけたい部分です。

3 手作り野菜ジュース・スムージーを作ろう

ここまで野菜ジュースの問題点や注意点についてお伝えしてきました。そうしたことを考えると、私は野菜ジュースに頼り切った生活はあまり良いとは思いません。効果の個人差や人それぞれ考えがあるので否定はしませんが、野菜ジュース飲んでるだけで健康になれたら苦労しないかなと感じています。

毎日バランスよく野菜や炭水化物、お肉や魚を食べ、野菜に関しては一日350gの摂取を心がけ、補助的に野菜ジュースを飲むのが良いと思います。ただ野菜ジュースだけに頼った食事はやはりいただけないと考えています。

たまに朝や夜を野菜ジュースに置き換えて痩せたという人が居ますが、野菜ジュースの効果で痩せたわけではなく、単純に摂取カロリーが減った為に痩せたパターンでしょう。

もしどうしても野菜ジュースを飲みたい場合は、ご自宅での手作り野菜ジュースやスムージーを作って飲むのが良いと思います。市販の野菜ジュースには含まれていない栄養成分も摂取できますし、食塩や砂糖などの調整が可能だからです。

最近はジューサーミキサーなどもお手ごろな値段で購入できるので、もし健康の為に野菜ジュースを飲みたいのであれば、断然自分で作る方が安心で安全な物が作れると思いますよ。

4 まとめ

・野菜ジュースは加工や製造段階で失われる栄養素(ビタミンCや不溶性食物繊維)がある。
・野菜ジュースの原材料の中には海外産の材料もある。
・野菜ジュースを選ぶ時は塩分糖分にも気にした方が良い。
・市販の野菜ジュースより、自分で作った方が栄養的には良い効果が期待できる。
・野菜ジュースだけに頼った食生活はNG。食事で野菜350gを目指し、補助的に摂取する事を推奨。
・野菜ジュースだけでは健康には慣れない。

何度も言いますが野菜ジュースは万能ではなく、あくまでも食事で一日350gの野菜摂取を心がけるのが良いと思います。野菜の栄養は加熱で失われるものもあれば、吸収されやすくなるものもあり、メリットとデメリットがあります。

効果があるにしろないにしろ、サプリだけで生きていけるかと言われたら難しいわけで、野菜を食べながら不足した分を補う意味で飲むのは良いと思いますが、野菜ジュースだけで健康になった気でいるのは止めた方が良いでしょう。

一日分の野菜と表記されていても、それは350g分の材料を使っているだけで、350gの野菜を食べた事とは違うので、勘違いせずに普段の食事バランスに意識して、野菜を食べていきましょう。

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