現代人は野菜不足と言われていますが、あなたはどうでしょうか。特に子供の野嫌いはママを悩ませる通過儀礼のようなものとなっています。折角栄養を考えてご飯を作っても、食べてくれなければ栄養になってくれませんから、度が過ぎる野菜嫌いは悩ましい問題です。
私も二児の母なので、もちろん悩んだ時期もありました。思い返してみると私自身も野菜が嫌いで、特にピーマンが大嫌いでしたがいつの間にか食べれるようになっていたものです。今では大好きな野菜の一つです。
そんな経験を基に子供の野菜嫌いの原因とはなんなのか、克服方法も一緒にお伝えしていこうと思います。
もくじ
2 子供が野菜を嫌いな理由
3 子供の野菜嫌い克服法
4 まとめ
1 子供が嫌いな野菜ベスト5
まずは子供が嫌いな野菜ランキングを見てみましょう。農林水産省のホームページを見ると、平成23年に作成した「野菜をめぐる情勢」といものに小学生の嫌いな食べ物の統計があります。
このグラフは嫌いな食べ物という括りなので、野菜以外も記載されていますが、それを除外しても以下の表が嫌いな野菜ベスト5です
2 なす
3 ピーマン
4 トマト
5 セロリ
この他にも、大手食品会社のカゴメがネットで、子供の嫌いな野菜をアンケート調査(複数回答可)したものが公開されています。
2 ピーマン
3 しいたけ
4 水菜
5 オクラ
アンケートの方法がそれぞれ違うので、ランクインしている野菜も違いますが、同じ野菜も見受けられる結果が出ています。
やはりピーマンが上位あり、常にどの時代でもピーマンは子供から嫌われてる野菜なんだなと改めて実感しました。
2 子供が野菜嫌いな理由
上のランキングでもわかるように馴染みの深い野菜も多く、基本的にはなんの野菜でも嫌いな人は一定の割合でいます。人それぞれ、子供それぞれ嫌いな理由は様々ですが、考えられる理由として大きなものを箇条書きしてみます。
食感
まずは食感です。嫌いな野菜の理由として多いのが、食感が嫌というのをよく聞きます。トマトのジュルっとした感じが嫌い、ナスのふにゃふにゃ感が嫌いなど、味よりも食感が気持ち悪いといった声をよく聞きます。
苦味
この理由が一番かもしれません。ピーマンやゴーヤーのように苦味が強い野菜は常に嫌われています。味覚の中で苦みとは毒を感じる為にあるといっても良い感覚で、人は苦みに敏感な生き物なんです。
特に子供の頃は毒に対する予防策として味覚が敏感で、特に苦みに関して大人よりとても敏感となっています、だから隠そうとしても、少しでもピーマンが入ってるとバレるわけです。
苦味は大人になるにつれ鈍くなり、食事の経験を重ねることで苦いものも旨味として認識できるようになるので、ピーマンやゴーヤーを大人になると食べられるようになるのはこのためです。
酸味
トマトなど酸味を感じる野菜が苦手な子にも理由があります。こちらも苦味の毒と同様の理由で、毒や腐敗などを察知する為敏感になっている為です。
香り
最後に香りです。セロリや大葉(しそ)、パクチーなど香りが強い野菜もやはり嫌煙されがちの野菜です。香りの強い野菜は外敵から身を守る為、強い香りをしています。なので野菜にとって人も外敵と考えると、嫌いになる理由としては納得ではないでしょうか。
3 子供の野菜嫌い克服法
ここまで野菜嫌いになる理由をお伝えしてきましたが、だからと言って野菜を全く食べなくていいかというと、そういうわけでもありません。野菜も含めてお肉や魚もバランスよく食べる事が大切だからです。
とは言え、親の気持ちも知れず子供は嫌いな物は嫌いと頑として全く食べてくれません。どうしたら食べてくれるか考えてみます。
成長を待つ
味覚も年齢と共に成長し、食べられなかった物が食べられるようになってきます。冒頭でもお伝えした通り私もピーマンが苦手な一人でした。ピーマン以外にも大葉や柚子など香りの強い野菜も苦手でした。
でも不思議なことに今では全部大好きな野菜です。食べられるようになったきっかけも特になかったと思います。いつの間にか食べれるようになったとしか言えないような感じです。
だからこそ苦味にところでお伝えした、子供は苦みに敏感ということに、妙に納得しています。成長を少し待ってから食べれるようになることもあるので、無理に食べさせたりせず気長に待ってみてはどうでしょうか。
調理の仕方を変えてみる
子供の野菜嫌いは味だけではなく食感も原因の一つです。そんな時は調理法を変えてあげて食べさせてみるのも一つの手です。生のトマトが苦手なら潰してスープとか、いつもと違った形に調理してあげたりすると、案外食べてくれたりします。
また加熱したりすることで味や風味も変わることも多いので、調理法を変えてみましょう。人参など生で食べると結構臭みを感じますが、加熱すると甘味が引き出されるので、食べやすくなります。
食べたら褒める
苦手で嫌いな野菜を頑張って食べた時は、思いっきり褒めてあげましょう。無理矢理食べさせたり怒ったりすることで、余計に食べなくなってしまう悪循環になります。野菜が不味いから嫌いになる原因は、このパターンが圧倒的に多いと思います。
こうならない為にも、子育て全般に通ずるものですが、頑張った時には思いっきり褒めましょう。褒められることで子供も嬉しくなって、また頑張って食べようと思ってくれます。
周りが美味しそうに食べる
食べたら褒めることも大切ですが、周りの家族が野菜を美味しそうに食べてみてください。美味しいと言いながら食べているだけで、子供は興味が出てきます。不味い野菜なのになんでみんな美味しそうなんだろうと興味をそそらせることも大事です。
私もこれで食べられるようになった野菜が結構あります。祖父母と同居していた為、山菜やキノコなどクセの強い野菜もよく食卓にあがる機会がよくあり、その都度二人が美味しい美味しいと食べていました。
そのやり取りを見ているとこっちまで食べたくなってしまって、前回はダメだったけど今回はなんか美味しい気がする。そんな感じで徐々に食べれるようになっていきました。一度ダメでもまた挑戦する環境作りも、好き嫌い克服に大切なことだと私は思っています。
4 まとめ
・子供は大人より味覚が敏感。
・味覚の苦みや酸味は、毒や腐敗を察知する役割がある。
・子供が苦い野菜を嫌いな理由は、苦みを強く感じている為。
・子供が野菜嫌いになっても、調理法を変えたり、褒めたり、克服する環境を作ってあげる。
私の体験も交えながらお伝えしてきましたが、子供を野菜嫌いにしてしまうかどうかは、周りの大人の対応も大切になっています。
調理に関してはママの腕も必要になってきますが、褒めたり、美味しそうに食べることは旦那さんや周りの家族にも出来ることなので、ぜひそういった環境づくりにも意識していってほしいなと思います。
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