私は30代後半の女性です。家族は夫の両親と私達夫婦と二人の幼児のあわせて6人の家族です。私は震災の少しあとまで福島県に住んでいました。
【福島県産のフルーツはホントに美味しい】でも贈り物として考えると…。
それまでは毎年、お世話になった方々への贈答品は福島県産のフルーツを送っていました。本当に福島県産のフルーツは美味しくて上等な品物なので贈り物にぴったりなのです。けれども今は少しだけ送るご家庭の件数を減らしました。
今でも季節になれば自宅用には福島のフルーツを購入しています。そして私達家族は購入したものをみんな美味しく食べています。味はホントに美味しいんです。
それから親戚の中でも「ちゃんと検査してあるならかまわないからまた送ってちょうだい」と言ってもらえている本音でお付き合いをしているご家庭には今まで通り福島県産のフルーツを送っています。
ですが引っ越し先での上司ですとか、親戚といってもほとんど付き合いのない小さなお子さんのいるご家庭には現在住んでいる所の物を送るようにしました。
検査してあるのであれば福島県産の物は安全だと思い、自分の子供達にも食べさせていますが、わざわざ安全か検査を必要とする品物を、福島県と関係ない所でお世話になっている上司や本音で語れないほど関係性の薄かったり幼児がいるご家庭に送るというのもなんだか違うなと感じてしまったのです。
受け取り手の気持ちを考えると難しいです。
私が安全だと思っていても、贈り物を受け取る方がそう感じているかはまた別問題です。もし質問したとしても福島県を愛する私に向かって「そうだよね。安全だよね」と同調する返事しか言わないと思います。
ですがそれが本音をさらけだしてもらったかはわからないのです。そして私が「絶対安全だから食べてよ。本当に美味しいんですから」と押し付けるべき物ではないと思っています。実は私も福島県に限らずその近県の山などでとれた検査のしていない物に関しては子供に食べさせないのです。
それというのも、私の知人が福島県で趣味として野菜を育てたり山で色々なものを採ったりして私のところへ送ってくださるのです。その方は「検査なんて必要ねえべ。喰ったってなんてことねえよ。味はうまいし平気だからみんなで食べてくれ」と強い口調で言ってくださいます。
作り手の気持ちが痛いですが、怖いのも事実。
ですが私はこれを自分の子供達には食べさせることができません。本音を伝える勇気もありません。私が住んでいるところには検査機もありませんし、自分で検査機を購入するつもりもありません。悲しいですが処分しています。
今後、知人が送ってくれた物を安心して子供達にたべさせることができたら、どんなに素晴らしいかと思っています。
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