冬はお鍋が美味しい季節です。鍋に欠かせない材料といえば、白菜ですよね。
そんな美味しい白菜ですが、茎の部分に黒い点々が出て、カビ?虫?病気?…とパニックになった経験ありませんか?
茎の内側なので、購入した時にはわからない事もあり、食べても大丈夫か不安になります。結論から言えば食べられます。
今回はそんな白菜の黒い点々の正体や、実際食べても大丈夫なのか、野菜ソムリエの僕が解説していきます。
[mokuji]白菜の黒い点々って何?
白菜の黒い点々に頭を悩ましているのは、あなただけではありません。
プロの僕でも、一般家庭でも悩みは一緒です。僕は少し集合体恐怖症(ブツブツが苦手…)気味なので、見ていてゾクゾクしてしまいます…。
なにもないのに黒い点々はでてきませんから、気持ち悪いですよね。
黒い点々正体は「ポリフェノール」だった
結論から言っちゃうと、下の画像のみたいに白菜に出る黒い点々は、白菜のポリフェノールが表面に浮き出たものなんです。
この黒いブツブツ現象は、青果・飲食業界では「ゴマ症」とも言われていて、正直よく見ます。
その名の通り、見た感じ黒ゴマみたいで、覚えやすいネーミングですよね。
ゴマ症と言っても病気ではない
ただゴマ症があるからといって、病気の白菜だと決めつけて捨てちゃうのはもったいない。
正確にはゴマ症は、「生理障害」の一種です。
肥料の与えすぎ、収穫時期の遅れ、保存状態(温度)など、たくさんの原因が重なって起こってしまう現象なんです。
つまり超簡単にいうと、白菜にストレスがかかると現れるのが、あの黒いぶつぶつな点々なんです。
[chat]ちなみにゴマ症は白菜以外にも、キャベツなんかでもよく起こるよ。[/chat]
白菜の黒い点々【結局食べれるの?】
こちらは先日、僕が仕込みの時に切ろうとした白菜です。
見ての通り、黒い点がいくつも出ていますね。うん。これはまず間違いなくゴマ症だ…。
では、この白菜どうしたでしょう??
答えは…賄いで食べましたッ!!
そうです。例えゴマ症の症状が出ていようと、食べれるんです。しっかり美味しくいただきました。食べても安全ですよ。
家庭ではあまり気にしなくていい
ということで、味や健康に関しては食べても特に問題ないです。食べれるんです!
ただ見た目の黒い点々は、煮ようが焼こうが、残念ながら消える事はありません。
なので、お客さんを招くような食事や、大事なイベントでのお料理で使用するのであれば、使わない方が無難です。
僕的には、家庭で食べる際はそこまで神経質になる必要はないと思います。ちなみに我が家や、お店の賄いでは、気にせず普通にみんな食べますよ。
[chat]お料理の見た目も求められる飲食店では、ゴマ症の白菜は嫌煙されます。賄いに回される事が多いです。[/chat]まとめ
[matome] ・白菜の黒い点々は、ポリフェノールが浮き出てきたもの。・白菜の黒いぶつぶつ現象は、ゴマ症という。
・ゴマ症の原因は、栽培環境(肥料)、収穫時期の遅れ、保存方法(温度)などが考えられる。
・ゴマ症の白菜は食べられる。味は問題なし、見た目はキモい。
[/matome]
いかがだったでしょうか。白菜の黒い点々は、確かに僕も気持ち悪いと思います。
ただ味は特に問題ないので、あまり神経質になり過ぎない方が良いですよ。
店頭で売られてる際は、
とも考えられるので、購入するかどうかを考える目安になると思います。
買った時にはなかったけど、後から黒い点々が出て来たら、白菜からのメッセージだと思って「なる早で食べる」など、鮮度の目安としても良いと思います。
今回は白菜の黒いぶつぶつの謎について解説しました。