トマトの保存の仕方あなたは大丈夫?目安期間や注意点まとめてみました

野菜の知識
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夏場はトマト旬を迎え、味も一番美味しく、値段も安価で出回ってるので、家計を支えるママさんには嬉しい季節ですね。

ただ値段が安い勢いで、お得だからといつもより多く買い込んで、結局冷蔵庫でぶよぶよにさせたり、腐らせたりしまった経験、あなたにはありませんか?

そこで今回はトマトの保存の仕方について、適切な保存期間、正しい保存方法や注意点、野菜のプロであるダイチが、徹底解説していきたいと思います。

[mokuji]

1 トマトの保存期間はいつまで?

トマトを買ってきたは良いけど、その日に使い切れなかったり、そもそも料理の色味や飾りとして使う為に買ってきたのであれば、当然どこかで何日か保存すると思います。

むしろあなたを含めた多くの人は基本的に保存することを念頭に、トマトを買ってきますよね。

適切な保存期間は?

トマトは飲食店でも使われる機会が多くある食材です。私が普段仕事をしている上での感覚を言えば、比較的日持ちする野菜という印象ですが、具体的な保存期間として目安がほしい所です。

ただ保存期間に関わらず、保存方法によって味や食感が損なわれますし、保存できる期間も異なります。

そこで正しいトマトの保存方法について以下に書いていこうと思います。

2 トマトの正しい保存の仕方とは?

まず保存の仕方として知ってほしいポイントがあります。トマトを日持ちさせる上で知ってほしい情報です。

またトマト以外の野菜にも共通することなので、ぜひ知ってほしいのでお伝えしていきます。

ポイントは、

・低温障害
・エチレンガス

の2つの注意点です。順を追って説明していきます。

低温障害

トマトの保存で、まず気をつけなければいけないのが低温障害です。

トマトを冷蔵庫に入れて使う時、取り出してみたらぶよぶよだった…なんてことはありませんか?あれはトマトに低温障害が起きた証拠です。

 

トマトは寒がりだった

実は野菜中には、低温に弱い野菜があり、トマトもその一つです。トマトの他にも、キュウリ、ナス、などの夏野菜は低温に弱いです。

野菜を買ったらまず冷蔵庫に入れるのは常識かもしれませんが、実は野菜にとっては必ずしも適正な温度とは言えません。

その証拠にトマトはどのスーパーに行っても、常温陳列されていると思います。これは低温障害を防ぐ為なんです。トマトは冷蔵庫の冷気に弱いんです。

実際意識して見てみると、トマト、キュウリ、ナスは基本的に冷蔵エリアにはないです。

エチレンガス

そしてもう一つ注意しなければいけないポイントが、エチレンガスです。

エチレンガスとは野菜を含めた植物が出す植物ホルモンで、植物が呼吸をする時に出すガスのことです。

このエチレンガスのお陰で、植物は成長しやがては熟すことができます。収穫してから追熟を必要とする一般的なトマトには、必要な存在でもあります。

ですがこちらが意図せず気付かないうちに浴びすぎると、熟すどころか腐ってしまいます。

 

エチレンガスを多く出す野菜

エチレンガスを多く出す野菜として代表的なのが、リンゴ、アボカド、ブロッコリーなどの野菜や果物です。

これらの野菜たちと一緒に入れておくと、トマトはいつもより早く傷んだり腐ったりしてしまいますので、対処が必要となってきます。

 

エチレンガスと温度

エチレンガスは、保存温度でガスの放出量が変わるとされています。温度が高ければ多く、低ければ少ない。

温度管理は、エチレンガスはもちろんの事、低温障害を防ぐ為にも、大切なポイントです。

ダイチのワンポイントアドバイス

プロはエチレンガスを逆に利用して、熟していない野菜や果物を早く食べ頃にする為に、わざと一緒に袋に入れたりするよ。もし青い未熟なトマトがあれば、リンゴやアボカドと一緒に入れてみてね。

3 トマトの保存の仕方は常温or冷蔵or冷凍

上記の注意点を見ても、トマトは温度管理がとても大切になってきます。

野菜には適切な温度がそれぞれあり、もちろんトマトにも最適な保存温度があります。

スーパーなどでトマトを購入してきてから、常温または冷蔵、そして冷凍と、選択肢は3パターンあると思いますが、保存方法や用途によっては長期保存も可能です。

保存方法は

・常温保存
・冷蔵保存
・冷凍保存

ちょっとした一手間でトマトは長持ちするので、ぜひ実践して違いを実感してみてください。

常温保存

もしかしたら意外に思うかもしれませんが、トマトは場合によって常温保存が可能です。2~3日以内に使う予定や食べてしまう様なら、常温保存が良いでしょう。

購入時にまだ青く硬い未熟なトマトの場合、むしろ常温で保存した方が追熟を促せるので、
わざわざ冷蔵庫に入れなくても良いと思います。実際私はそうしています。

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トマトを常温保存する時の注意点

ただ常温保存が可能と言っても、どんな時でも、どんな場所でも良い訳ではありません。トマトを常温保存する時の注意点があります。

それは

・冷暗所で保存すること、
・室温が25度以下であること
・風通しが良いこと

の条件が必要です。

いくら常温で大丈夫からと言って、直射日光をガンガン浴びせてしまうのは厳禁です。特に真夏など注意が必要です。

また高温多湿になると傷みも早まるので、追熟を促したい場合を除いては、冷暗所で保存してください。

冷蔵保存

冷蔵保存する場合の注意点は、やはり何度もお伝えしている通り、冷気による低温でしょう。

トマトは寒さ、つまり冷気にとっても弱いので、そのまま対策をしないで冷蔵庫に入れてしまうのはセンスがない保存の仕方です。

ココまでお伝えしてきたトマトの弱点「低温とエチレンガス」を知ったのなら、以下の写真のように、

ペーパータオルやリードで包む


ペーパータオルとビニール袋に入れる。これで冷蔵保存するのが一番長持ちします。冷気とガス対策ですね。

ダイチのワンポイントアドバイス

いつ購入してきたか、いつ冷蔵庫に入れたかしっかり把握できるように、日付は必ずつけよう。これはプロも素人も関係ないよ。

 

野菜室の活用

さらに冷蔵室ではなく、野菜室に入れてください。冷蔵庫の冷蔵室は大体3~5℃、野菜室はそれに比べて6~10℃と高い設定の温度にされています。

これは低温障害を意識した冷蔵庫の仕様なので、ぜひトマトなどの低温に弱い野菜は野菜室に入れてあげましょう。

これで大体1~2週間は日持ちしますので、すぐ食べないトマトはこのようにして冷蔵保存しましょう。

冷凍保存

冷凍保存は最初の選択肢にはないでしょう。ただ上手く使えば料理など加工時に楽ができたり、意外な効果が得られるので知っておいて損はないはずです。

いくら野菜室に入れて、ペーパータオルとビニール袋で守っても、トマトも野菜である以上保存に限界があります。

 

カット冷凍してトマトソースにする

そんな時便利な保存方法方が、カットしてフリーザーパックなどで冷凍する技です。こうすれば1ヶ月程度は保存が可能です。

半分使って、半分は使い切れないよ…。なんて時もその都度パックして、貯まってきたらトマトソースなどに加工すれば無駄にはなりません。

 

湯剥きが簡単で味の染みも良い

またトマトやミニトマトなど、そのまま冷凍することで解凍した時、湯剥きが簡単にできちゃいます。というか流水するだけで皮が剥けますww。

さらにさらに、冷凍することで味がすごく染みる状態になるので、マリネやコンポートなどの料理には、すごくマッチするんです。

 

冷凍トマトは加工向き

やはりいくら生トマトと比べて長期保存できるとは言っても、解凍したら元通りとはいきません。味や食感はどうしても落ちてしまいます。

ただそれは生で食べる時の話です。なので冷凍したトマトは、トマトソースやスープ、コンポートの様に、加工して食べましょう。

 各保存方法の保存期間まとめ

・常温 保存期間:約2~3日
・冷蔵 保存期間:約1~2週間
・冷凍 保存期間:約1ヶ月

保存方法ごとに保存期間をまとめてみたので、この期間を目安にトマトを上手に保存してみましょう。

4 まとめ

[matome] ・トマトは冷気に弱く、対策をしないと冷蔵庫で低温障害を起こす恐れがある。
・トマトの保存は、野菜が出すエチレンガスにも気をつける。
・トマトを日持ちさせる為には、ペーパータオルとビニール袋で包んで、野菜室で保存する。
・トマトを冷凍させると、皮の湯剥きが超簡単。味も染み込みやすい。加工向き。
・トマトの保存目安は、常温保存約2~3日、冷蔵保存約1~2週間、冷凍保存約1ヶ月。
[/matome] いかがだったでしょうか?トマトの保存についてココまでお伝えしてきましたが、自分の保存の仕方は正しかったですか?

トマトをぶよぶよにしてしまった経験のある人は、ぜひ今回お伝えした保存テクニックや、野菜室の利用を徹底して、いつもよりトマトを長持ちさせましょう。

常温・冷蔵・冷凍を上手く利用すると、かなり日持ちしますよ。用途によって使い分けていきましょう。

またトマトはリコピンという抗酸化物質が沢山入っています。この健康成分のおかげで巷ではちょっとした、トマトジュースブームも起きています。

リコピンについては、以下の記事

美肌決定トマトの栄養リコピンって最強かも!一日の摂取量と注意点

こちらに詳しい記事を書いてますので、今回この記事でお伝えした、トマトの保存方法をマスターして、素敵なトマトライフを送っていきましょう。

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